チェックボックスアイコン 手順1: ソフトウェアの準備

(2024/2/14 update) linelistによく使われる弱い輝線を追加
(2021/10/19 追記) apt-getを使ったirafインストール方法を追加

解析で使用するソフトウェアをインストールします。

すでにインストールされている方もいると思いますが、IRAF / PyRAFとds9をインストールします。 インストールに役立つサイトを以下に紹介しておきます。

本家: iraf.noao.edu

Debian、Ubuntuではパッケージになっているため、そちらからインストールするのが最も簡単か。

# root環境で実行。
apt-get install astro-iraf python3-pyraf

Ubuntuでのインストール (64 bit): IRAF Setup by Rubab Khan

Ureka: Ureka by STScI and Gemini

PyRAF: PyRAF by STScI; Debianでは python-tk も必要。

AstroConda: AstroConda by STScI

AstroCondaを使ったPyRAFインストール時のコマンド例は以下になります。

#上記のページから、MiniCondaをダウンロードする。
bash Miniconda2-latest-Linux-x86_64.sh (python2系)
bash Miniconda3-latest-Linux-x86_64.sh (python3系)
#使用合意書やパス設定などが出るので、"yes"と答えたりする。

#ソースレポジトリを追加する。
conda config --add channels http://ssb.stsci.edu/astroconda
#iraf (ds9含む)、pyraf、stsciをインストールする。
conda create -n iraf27 python=2.7 iraf-all pyraf-all stsci (python2系)
conda create -n iraf36 python=3.6 iraf-all pyraf-all stsci (python3系)
#以下はpython2系を想定。

#iraf27をactivateする。
source activate iraf27
#iraf27内でIRAF基本設定ファイルを作る。
#~/iraf/ディレクトリで実行。
mkdir ~/iraf/
cd ~/iraf/
mkiraf
#ターミナルはxgtermかxtermあたりが良い?

#これでIRAF / PyRAFを起動しようとすると、バイナリがあるのに「そのようなファイルやディレクトリはありません」と言われることがある。
#OSが64bitでバイナリが32bitのせい?
#その場合は、以下をroot権限で実行。
apt-get install lib32z1

#PyRAFとds9を起動する。
pyraf
ds9
#PyRAFの終了は".exit"。
#iraf27の終了は"conda deactivate"。

KOOLS-IFU用オリジナルソフトウェアをダウンロードします。 pyrafのpythonのバージョンと、KOOLS-IFUのデータが撮られた時期によって、ダウンロードするファイルが異なります。 これらのファイルは同じディレクトリに置いてください。

(2022/7/5 追記) 視野回転に伴い kools_ifu_red.py を更新(東西反転、90度回転、sky fiber削除)。 回転を気にしない場合は従来のファイルを引き続き使用できます。
(2023/12/20 追記) 2020年10月以降のfiber_id_to_pos関数にバグがあったので修正しました。 ファイバーIDを入力すると2次元画像上座標を返す関数で、多くの人には影響がないはずです。

Date /
python version
2019年2月-2020年9月
for 127 fibers
2020年10月-2022年6月
for 117 fibers
2022年7月-
for 110 fibers
python2系kools_ifu_red.py
lib_fiber_flux.py
kools_ifu_red.pykools_ifu_red.py
python3系kools_ifu_red3.py
lib_fiber_flux.py
kools_ifu_red3.pykools_ifu_red3.py

#(以下はpython2系を想定。python3系の場合は "kools_ifu_red" を "kools_ifu_red3" に読み替える。)
#kools_ifu_redをインポートするために、kools_ifu_red.pyをPYTHONPATHに見えるようにする。
#(bashの場合).bashrcまたは.bash_aliasesに「export PYTHONPATH="$PYTHONPATH:/(kools_ifu_red.pyのあるディレクトリ)"」と追記し、読み込む。
source .bashrc
#他にも方法は色々あり、どれでも構わない。
#例えばkools_ifu_red.pyのディレクトリに移動する、上記の「export ...」コマンドを実行する、「sys.path.append('追加するパス')」を実行するなど。

#kools_ifu_red.pyをインポートする。
import kools_ifu_red
#再インポートする場合。
import importlib
reload(kools_ifu_red)

波長較正用のために linelistファイル をダウンロードして解凍してください。( 2024/02/14 update)